Q 瀬戸内地方における焼杉の歴史は?
A
明確な記録はありませんが、それほど古い建材ではないと思われます。
「明治時代から始まった」と記載される文献がありますが、現代のような製材機のない時代ですので、板材はまだ高価です。
瀬戸内海の島々は経済的に豊かではなかったので、高価な板材をはたして貧しい庶民が使えたのだろうか?という疑問があります。
共栄木材の見解では、戦後の復興期頃に始まった可能性が高いと考えています。
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そもそも焼杉がなぜ作られるようになったかということですが、日本の家屋は土壁でできており、雨風から守るために使われはじめました。
当初は土壁の保護に杉皮や檜皮が使われていましたが、耐久性が低く、虫が湧く問題もあり、10年程度しか使えず長持ちしませんでした。
戦後に製材機が普及し、庶民も板材が使えるようになりましたが、瀬戸内海の島々のような経済的に豊かでない地域では、塗装する費用まではありませんでした。
そこで、「塗装するお金が無いなら焼いてしまおう!」という単純な発想から焼杉が生まれます。
その後、焼杉製造が機械化されたことでコストが大幅に下がり、誰もが手に入れやすい価格になりました。
目の前にある手近な材料で作れるという点も普及を後押しして、瀬戸内海地方を中心として急速に普及していきました。