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施工事例
2021.07.27
もともと焼杉は、乾燥させた板を三角に組み、その下部にカンナくずを入れて燃やし、あとは自燃させ、頃合いをみてレンゲ畑に倒して火を消すという、手間はかかるけどとてもプリミティブな生産方法でした。
それを機械製造し始めたのが、弊社の先代。得意先にも恵まれ、少しずつ成長していくなかで、お客さんから、「表面の炭を落としたら汚れにくいんだけどなぁ」という声を頂くことが多くなり、「ならば表面の炭を落とす機械を作ろう」と機械を試作し、出来上がったのが「美杉」という商品です。
「美杉」は当時、大変に売れました。京都の大問屋さんにも取り扱って頂くようになり、以後地元愛媛だけでなく、京都の祇園、先斗町などにも多く採用され、住宅にもたくさん使って頂くようになりました。京都の街並みを見る時に焼杉がありますが、実はそんなに長い歴史があるわけではないです。ほんの50年ほど。
それでも日本の原風景として、住む人、来る人に映っているのではないでしょうか?
その後、競争相手が出てきて、また、いわゆるサイディングと呼ばれる商品が出てきて、ひと頃の販売量はなくなってきましたが、それでも50年近く使い続けられるというには、単に価格でなく、単に流行りということでなく、我々の心に響く何かしらの「美意識」が、この「美杉」にはあるんだと思います。
今回、松山市内の老舗すき焼き屋「しののめ菜」さんのお店の板塀に「美杉」を使って頂きました。庭には蚊取り線香が置かれ、その煙と共に、時間が静かに流れます。とても素敵なお店です。行けば、味も、このお店のホスピタリティも含め、納得すると思います。美味しかったです。
西下

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