共栄木材

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ネイルプレートトラスとLVLで運送業倉庫

平面は約11mx27m、天井高さは約5.5m。そして11m側の一面には持ち出し屋根が5mという倉庫躯体を、壁は2”x6”、屋根はライトフレーム(ネイルプレート)トラスとLVLの組み合わせの計画で納品させていただきました。建設は香川県三豊市の田中建設さん。縁あって田中建設さんと知り合い、通常鉄骨造となる倉庫建物を木造化したいとの、社長の熱い思いでクライアントにプレゼンいただき、ご理解を得て建て方となりました。

上棟時は、壁の構造用合板がヒノキだったこともあり、「もう、このままでいいですね!」と笑いながら話されていました。もちろん、内外装仕上げは行い、準耐火構造仕上げとなります。

今回、この構造となったのは、やはり躯体の経済性です。一般的に、木造で建物そのものが軽量なので、基礎がS造やRC造に比べて簡易になります。今回は布基礎です。そこが実は経済性に大きく寄与します。また、原価償却期間もS造やRC造に比べて短く、ビジネス的にはキャッシュフローが楽になると言われます。そして何より、今年の夏の暑さを思い出してほしいのですが、S造に比べて木材の熱伝導率の低さによる倉庫内気温には差が出てくると思われます。木材の弱点の防耐火に関しては、基準をクリアすればパスします。Co2の固定化にも寄与します等々... 今、大型物件の木造化は勢いを増しています。製材、集成材、LVL、CLT、パララム、I-ジョイスト等、木材は様々に組み合わせることでいろいろな可能性が出てきます。

そして、できれば1%のデザイン料を出して、美しい倉庫、オフィス、畜舎、店舗、保育園などの福祉施設といったやや大きめな建物を、経済性の上で推し進めていきたいと共栄木材は取り組んでいます。

施工:株式会社田中建設

田中建設

ネイルプレートトラスによる11メートルスパンの構造

LVLを用いた5メートルの持ち出し屋根

2×6壁パネル上棟の様子

工場で製作されたネイルプレートトラス

大スパン木造

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