国内外様々な出張の合間を縫って、納材先を周ったり、様々な建築や木材活用を見学するのがなかば趣味となっています。
今回は2か所寄らせていただきました。どちらも、無有建築工房・竹原義二先生設計の建築です。
①ユニソン大阪事業所コミュニティスペース大阪「玄と素」
昨年の展示会でご縁を頂き担当者の方とお話していると納品先でした。
当社も同様に建築家・手嶋保さん設計の三秋ホール/三秋アトリエを有しており、意見交換と勉強に寄らせていただきました。
同じ建築フィールドに属していても、木材から一歩離れると異世界です。
ただ、ベースに流れる「経年変化」を大切にされる価値観は一緒でした。
今後の協働が楽しみです。
外壁に焼杉モダンブラック、フローリングにアッシュ積層、そして羽目板としてカラマツラフソーン仕上スリット入り、をお使いいただいています。


外壁:焼杉モダンブラック

カラマツラフソーン仕上スリット入り
②ホテル「講 大津百町」
様々にお世話になっている谷口工務店さんのホテルに、今さらながら訪問させていただきました。
商店街にあるホテル、というコンセプトが面白いですね。
これから、私たち木材産業も観光業と接点をもつことが大切になると思っています。
先行事例から様々に勉強させていただきました。
私が宿泊した近江屋203号室にはカラマツラフソーン仕上スリット入りを使っていただいていました。
今でこそ、様々な樹種で同様の製品が多数流通して「定番化」していますが、10年以上も前に竹原先生のアイデアからスタートしました。
私たちも樹種、加工、塗装を組み合わせ、様々な派生を提案し続けています。

ホテル、講 大津百町『近江屋』

カラマツラフソーン仕上スリット入り

カラマツラフソーン仕上スリット入り
材木屋は、建築家から学び、一緒になって新しい商品を「つくる」という発想が大事ですね。
引き続き頑張ります。
西下文平